4.15不当逮捕(ふとうたいほ)に対(たい)する抗議声明(こうぎせいめい)
2014年4月15日、大阪府警警備部はヘイトスピーチ、ヘイトデモに反対する市民団体で活動していたひとが生活保護費の「不正受給」をしたとして詐欺の容疑で逮捕した。
知人から借金をしていたが無収入と申告したために生活保護費の「不正受給」を働いたという容疑であるが、それが仮に事実であったとして、逮捕されるべき犯罪ではない。生活保護は生きるための権利である。当然の権利であるにもかかわらず、それが恩恵であるかのように条件を厳しくし、社会的圧力をかけ、さらに役所でも「水際作戦」と呼ばれるように保護申請の受理を拒否するケースもある。そのような現状の中で、たとえば申告内容が完全なものでないなどの小細工が仮に起きたとしても、それはそもそも生活保護費を<不正に支給しない>行政によって迫られた結果でしかない。
「不正受給」などという罪など存在しない、そこにあるのは「犯罪化」である。あくまで容疑の段階であり推定無罪の原則に立ちながらも、被疑事実の真偽など問うまでもなく罪はないのである。
公安警察を担当する警備部が動いていることからも、今回の事件は明らかに運動への弾圧を目的とした別件逮捕である。
わたしたちは差別・排外主義に抗う市民運動に対する弾圧として、そして生活保護費受給者、生活困窮者に対する脅迫として、これを糾弾する。
コトコトじっくり煮込んだ日帝♪